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SBI証券と東急カードは2022年2月2日、「クレカつみたて」サービスを同年4月から開始することを発表しました。
ネット証券の雄として業界を牽引しているSBI証券。
最近はライバルである楽天証券の連続改悪発表により、ますますその動向に投資家の注目が集まっています。
今回のSBI証券と東急カードの発表内容を踏まえて、私たち投資家は今後どのように振る舞えばいいのでしょうか?
本記事では、「SBI証券×東急カードのコラボ内容」、「東急カードの使い勝手解説」、「お得な積立運用をするためには?」の3テーマに沿って解説します。
最後まで読めばあなたが東急カードを使って投資信託積立運用をすべきかどうかが判断できるようになります。
どうぞお付き合いください。
結論
- SBI証券での投資信託積立決済に東急カードが使えるようになる
- 東急ポイントの付与は最大3%だが、一般的な付与率は他社と遜色無し
- 東急ポイントの使い道が都心部に集中するため、使い勝手は住所次第
SBI証券×東急カードのコラボ内容
さて、まずは今回のコラボ内容について整理していきましょう。
内容の概要は以下の通りです。
- 2022年4月よりサービス提供開始
- 東急カード決済での投資信託積立に最大3%の東急ポイント付与
- その他、順次公表予定
投資家から最も注目されている点は投資信託積立へのポイント付与率です。
発表内の『最大3%』というのはかなりインパクトのある数字ですので騒がれている訳ですね。
あの楽天グループでも1%還元すら維持できなかったですからね
東急グループやるやんけ
では、まず公式発表から見てみましょう。
クレカ決済にするだけで3%?!東急やべぇ
しかしこれだけではただのお金バラマキキャンペーンですので何か裏があるはずです。
詳細を更に確認してみましょう。
ん?ポイント加算率0.25-最大3.00%?どういうことや
発表資料からはポイント加算率に幅があることが分かります。
実は0.25%スタートのポイント加算率を増やすためには、一定条件をクリアする必要があります。
現時点(3月28日)の段階では「その他の加算条件」が公表されていません。
しかし、少なくともカードの種類やステージなどで加算率が増えていくことが明らかにされています。
要は「しっかりウチのカードを使ってくれたらその分還元しまっせ!」という当たり前といえば当たり前のキャンペーンとなっています。
ただ、最大加算率である3%への到達難易度次第ではクレジットカードを切り替える価値が出てくるかもしれません。
またポイント付与以外にも、東急カードを使ったクレカ積立がTOKYU ROYAL CLUB会員ステージのカウント対象となるようです。
東急グループと共に生きている人にとっては嬉しい発表内容です
東急カードの使い勝手について
今あなたがお使いのクレジットカードから東急カードに切り替える価値はあるのでしょうか?
そのために東急カードの使い勝手を整理してみましょう。
今回の発表は東急グループへの囲い込みを目的としていますので、その分使い道が東急グループ系列の店舗やサービスに限定されるのが大きなデメリットです。
具体的に言うと、「PASMOチャージ」、「グループ加盟店サービス」、「JALマイルへの変換」に限定されます。
東急グループは東京都心部、特に東急沿線に力を集中させていますので、それ以外にお住まいの人にとっては折角ポイントが貯まっても使いにくいでしょう。
楽天カードや三井住友カードの一般クラスなら年会費も要らんしなぁ
お得な積立運用をするためには?
東急カードを使うためには年会費1,100円(税込)が必要になります。
ちなみにこの手のキャンペーンは一般クラスが最高効率となります
下手にゴールドクラス運用するとマイナス収支まであるからな
この年会費を踏まえた上で、東急カードがお得かどうかを考えていきましょう。
東急カード(一般クラス)で積立決済をすると、通常付与0.25%+クレカ積立0.25%で合計0.5%のポイント付与となります。
3月28日現在で積立運用に強い証券会社連携カードは「楽天カード」、「三井住友カード」、「マネックスカード」です。
この3種のカードと並べてみましょう。
- 楽天カード:楽天証券、0.2% or 1.0%(0.2%がほとんど)、年会費なし
- 三井住友カード:SBI証券、0.5〜2.0%(0.5%がほとんど)、年会費なし
- マネックスカード:マネックス証券、1.1%、年会費なし(事実上)
- 東急カード:SBI証券、0.5%〜3.25%(0.5%がほとんど)、年会費あり
こう並べると、東急カードの引きは弱いですね…
これじゃ手放しでスマイルできませんわ
証券会社の勢力争いとしては現在(2022年3月)SBI証券が頭一つ抜けています。
もしそのSBI証券でクレカ積立運用を考える場合は「東急カードvs三井住友カード」になります。
ちなみにポイント還元(付与)率だけ見ると、現状では「マネックス証券で積立運用だけする」のが最適解です。
複数口座の管理の手間を考えると万人にはお勧めできない運用方法です
※楽天証券よりSBI証券が強い理由を詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください。
東急カードでの積立運用がお得になる人
- 東急のサービスを複数利用している
- 東急カードの利用金額が年間100万円を超えている
- 東急ゴールドカードを持っている
東急グループは現在東京都市部、特に東急沿線に力を注いでいます。
その東急沿線に生活の中心があり東急のサービスを複数利用している人はポイント付与の恩恵を十分受けることができます。
また、年間100万円以上のカード利用では積み立て決済と合わせてシルバーステージに上がれますので切り替えは有りでしょう。
すでに東急ゴールドカードを所持している人ならクレカ積立運用でのポイント付与率が最低1%まで乗りますので、実用圏内に入ります。
三井住友カードでの積立運用がお得になる人
- 生活中心が東京都心部に無い
非常にシンプルな結論です。
東急カードはポイント付与のメリットがデメリットにもなります。
つまり東京都心部に生活していなければ東急カードを作ってもポイントの使い道がありません。
SBI証券でのクレカ積立運用が二択になっている以上、東急カードがダメなら自動的に三井住友カードとなります。
三井住友カードで貯まるVポイントであれば、VISAタッチ決済対応店やVISA加盟店のネットショッピングに使えます。
使い勝手は全国どこでも良好です
他にも交換レートこそ1:1ではありませんが、楽天/T/Ponta/d/au/nanacoの各ポイントに交換できるのも強みです。
三井住友カードも意外と頑張ってんやな
最後に
いかがだったでしょうか。
今回発表の東急カードとのコラボにあなたが乗っかるべきかどうかが見えてきたかと思います。
東急カードという選択が増えたのは消費者としては素直に歓迎できます。
しかしその評価は、都心部で生活しているかどうかではっきり分かれます。
しっかりと他の選択肢と比較して、何が最もお得なのかを考えてみてくださいね。
本記事の内容があなたの投資信託ライフに少しでも役立てば幸いです。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
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